2012年12月10日

★癌の予防のために★

「あのお笑いの人も癌だってね。」

先日いらした方と癌の再発予防についてお話している時に話題になりました。

宮迫さんの胃癌、
お亡くなりになった中村勘三郎さんの食道がんと
やはり著名人の病状も気になってしまうようです。

さて、ある薬剤師専門誌に興味深い記事が掲載されていました。

【悪性腫瘍(がん)と慢性炎症】

近年、慢性炎症と発癌との関係が徐々に明らかになり、
悪性腫瘍の少なくとも20%以上が慢性炎症と関係しているといわれています。

一般的に、正常な細胞が癌細胞になるには少なくとも4~5カ所の遺伝子変異が必要といわれています。

しかし、遺伝子は生理的条件下でも常に多くの損傷を受けるため、
損傷によって変異した遺伝子を正確に修復する機能が備わっています。

しかし、慢性炎症かでは修復機能を上回る能動的な遺伝子変異生成メカニズムが
存在することが明らかになりつつあります。

その1つが遺伝子編集酵素のAIDです。

通常、AIDは活性化B細胞のみに発現して、
免疫グロブリン遺伝子の1塩基置換(DNAの1塩基「G、A、T、C」が別の塩基に置き換わる突然変異のこと)や
クラススイッチ組換作用によって抗体の多様性獲得に寄与しています。

すなわち、AIDが遺伝子を変異させることで多様な抗体産生が可能となり、
無数に存在する外敵の侵入から生体を守ることができるのです。

本来、活性化B細胞にのみ発現しているAIDが、
慢性炎症下ではさまざまな上皮細胞に発現していることが明らかになってきました。

たとえば、慢性肝炎は肝癌発生の主たる原因ですが、
慢性肝炎の幹細胞にはAIDが高率に発現しています。

そこで、肝炎ウイルスやH.pylori感染によって慢性炎症が起こると
数種類の遺伝子に変異が起こり、癌細胞が発症すると考えられているのです。

(クレデンシャル 2012.12月号より)

近年、「慢性炎症」が癌の他に、
動脈硬化性疾患
自己免疫疾患
メタボリックシンドローム
神経変性疾患など
様々な疾患を引き起こす引き金であることが明らかになってきました。

炎症とは本来、治るための自然治癒システムだったはず。
それが、何らかの原因で収束しないで長続きすることで
現代の病気に進展しているということでしょうか。

私は、慢性炎症を予防するために、抗酸化物質をしっかりとることが必要だと考えています。

ですから、当局にご相談の方たちは、ほぼ何かしら抗酸化作用のあるものをお勧めしています。
(クマザサ抽出液やLEM、シーアルパなど)

食事から十分に摂れればいいのですが、現代はなかなか難しいと思います。
癌など、病気が気になる方は、自分に合ったものを続けることをお勧めします。

癌について大天堂薬局の考え方はコチラ
⇒ http://www.daitendo3.com/archives/943

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本日も最後までお読みいただきありがとうございました  

Posted by 望月 伸洋 at 12:00Comments(0)がん