2013年03月13日

★酒を飲めないヒトの遺伝子★

昨夜は定期勉強会の後、懇親会で久々にお酒を飲みました。

花粉症が悪化怖い私は、この時期、極度に甘いものとお酒を避けています。

案の定、ひどい鼻づまりになってしまって大変でした・・・。


さて、私はアルコールが飲めない質なのですが、
なぜお酒に弱い、強いがあるのか、
遺伝子の観点で説明されている記事を見つけたので紹介しますね。

私のようにコップ一杯のビールで顔が真っ赤になり、心臓ドキドキ状態になる人は
アジア人の半数にみられるそうです。

これはアルコールが代謝される時に生じるアセトアルデヒド(アルコールの30倍の毒性)のせいです。
このアセトアルデヒドが速やかに無害な酢酸塩に変わらないと猛毒が体内を駆け巡ることになり
私のような反応が出るわけです。

アセトアルデヒドを酢酸塩に変換する際に必要なALDHなる酵素があるのですが、
この型がN型だとアセトアルデヒドの分解能が高く、D型だと低いようです。

私たちは両親から1つずつ遺伝子を受け継いでいるので、NN型、ND型、DD型の3パターンが存在し
NN型は酒豪タイプ、ND型は赤くなるけどそこそこ飲めるタイプ、DD型は下戸タイプになります。

ヨーロッパ人にはNN型しか存在せず、D型を持つのは東アジアのモンゴロイドだけだったので
当初人類にはN型しか存在しなかったが、突然変異でモンゴロイドにD型が生じたと言われていましたが、


近年、新たな仮説が提唱されました。

それは、当初人類はN型とD型両方持っていたのですが、文化の違いで東アジアだけにD型が残ったという説です。

上水と下水が区別される以前、ヒトの生死を分けたのは清潔な水を飲めるかどうかでした。

ヨーロッパでは発酵によってつくられる薄いアルコール飲料を水道水代わりに日常飲んでいました。
これは、アルコール消毒の文化です。

アジアでは、水を沸かしてから飲む煮沸消毒の文化が生まれました。

つまり、ヨーロッパではアルコールに強いN型遺伝子を持っていないと生存に不利でしたが、
アジアではそのようなことはなく生きのびることができたということです。



薬、食品添加物や大気の有害物質、電磁波などなど

昔はなかったストレスが生きているものすべてにかかっている近代。

それに対応できる遺伝子を持つものだけが生き残っていくのでしょうか?




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Posted by 望月 伸洋 at 11:59Comments(0)日記