2012年10月06日

★抗生物質の恐怖★

風邪で病院に行くと、抗生物質を処方されることがほとんどです。
抗生物質は細菌を殺す薬。
ですから、お腹に良い菌(腸内細菌)もやっつけてしまいます。
ちなみに風邪の原因は細菌じゃなく、ウイルスのことがほとんどなので抗生物質は効きません。

さらに、抗生物質乱用による耐性菌の問題もあります。

じゃあ、なぜお医者さんは抗生物質を処方するのでしょう??
答えはあなたが抗生物質を処方されたお医者さんで確認してみてください。
(すべての抗生物質の使用を否定しているわけではありません。)


さて、【抗生物質の使用で小児の腸疾患リスクが増大】という記事を見つけました。
(以下ケアネット参照記事)

 一部の抗生物質の使用により、小児の腸疾患の発症リスクが増大する可能性のあることが明らかになった。研究を行った米ワシントン大学医学部(シアトル)助教授のMatt Kronman氏は、抗生物質を使用する時期が早いほど、また使用量が多いほど、後にクローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患を発症するリスクが高いと述べている。研究結果は、「Pediatrics」オンライン版に9月24日掲載された。

 今回の研究は、英国の保健ネットワークに参加する約500カ所の診療所を受診した17歳以下の小児100万人超のデータを検討。1994年~2009年の間に2年以上、被験者を追跡した。その結果、小児の64%が1回は抗生物質を使用したことがあり、約58%は抗嫌気性菌薬(酸素を必要としない細菌を標的とする抗生物質)を使用していることがわかった。抗嫌気性菌薬には、ペニシリン、アモキシシリン、テトラサイクリン系、メトロニダゾール、セフォキシチンなどがある。

 追跡期間中、約750人がクローン病または潰瘍性大腸炎を発症した。1歳未満で抗生物質の投与を受けた乳児のリスクは、投与していない乳児の5倍以上だったが、年齢とともに有意なリスクの低減がみられた。抗生物質を使用した群では腸疾患の発症リスクが84%高かったが、実際のリスクはごくわずかなものであるとKronman氏は述べている。また、今回の研究では相関性が認められたが、因果関係は明らかにされていない。米国では年間約4,900万件の抗生物質の処方があり、その約半数がペニシリンであるという。この処方により、炎症性腸疾患が年間1,700例増加している可能性があるとされる。

抗生物質は腸内の自然な細菌環境を変化させることがわかっており、このことが炎症の引き金となっているとKronman氏は推測しているが、まだ多くの疑問が残るという。腸内細菌の大部分が嫌気性菌であることから、抗嫌気性菌薬がリスクの増大を促進するのではないかとの疑いを同氏は示しているが、今回の研究では抗嫌気性菌薬であるテトラサイクリンと腸疾患との関連は認められなかった。

 同氏は、小児の抗生物質の使用を避ける必要はないが、賢く使用する必要があると指摘し、親はその必要性について気軽に医師に尋ねるべきだと付け加えている。また、かかりつけの小児科医にクローン病または潰瘍性大腸炎の家族歴について伝えておくとよいという。



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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。  

Posted by 望月 伸洋 at 14:45Comments(0)健康