2011年03月23日

★ヨウ素補給にうがい薬や昆布が予防に不適当な理由★

「仕事で関東に行く」

「身内が関東にいる」などの理由で被曝が心配だからと

ヨウ素剤の相談があります。


インターネットなどで、安定ヨウ素剤の代わりに、

ヨウ素を含むうがい薬や食品を摂取すれば

甲状腺癌が予防できるという“俗説”がありますが、

いずれもこの目的で使用するには適当ではありません。


以下は、日本メディカルシステム」の学術部門長で、
東京薬科大学薬学部客員教授の笹嶋勝先生の投稿を参考にしています。

 
「うがい薬」に含まれるポビドンヨードは、

「飲み込むこと」は認められていません。

そもそも37%程度のアルコールを含んでいますし、

添加物が消化管を荒らす可能性もあります。

さらに有効量を取るには、

14.3mLも服用する必要がありって現実的ではないので、不適切とされています。


「ヨードチンキ」にも、エタノールが70%以上含まれていて、

小児の服用には適しません。

しかも、単体のヨウ素が含まれるため、

消化管を荒らすなどいろいろな悪影響が考えられるので、

避けるべきとされています。


「消毒用イソジン」も、

ポビドンヨードやマクロゴールを含むことから適さないとされています。


「ルゴール液」には、フェノールが含まれるので、不適当です。

 
「コンブ」にはヨウ素が多く含まれているため、

予防に有効なのではないかとする意見もありますが、

成人での有効量を摂取するには、産地にもよるようですが、

乾燥コンブを50g程度を摂取する必要があり、現実的ではありません。

ましてや、本当に必要な小児には適さないでしょう。


不安な方は必要以上に外出いしない。

外出するときはマスクをするなど、適切な対応をしましょう。

早く放射線問題が解決してほしいですね。

今はただ、最悪の事態を回避すべく

命がけで任務に就いている自衛隊員、機動隊員、東電社員の

成功と無事を祈っています。

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Posted by 望月 伸洋 at 10:28Comments(0)健康