2011年03月25日

★ヨウ素以外の放射性物質について★

「テレビでヨウ素のことはよく聞くけど、
 他の放射性物質についてはあまり気にしなくていいの?」

先日、お店でこんな質問をされました。


以下は、日本メディカルシステム」の学術部門長で、
東京薬科大学薬学部客員教授の笹嶋勝先生の投稿を参考にしています。


【放射性セシウム(137-Cs)】
 
セシウムは癌治療のガンマ線源として重要なものですが、

被曝の程度がひどいと致命的となります。

半減期が8日間のヨウ素と比して、

セシウムは半減期が30年と非常に長いため、

摂取してしまうと人体への影響も大きくなります。

セシウムは、体内への取り込みを防御するための薬剤はありませんが、

排泄を促進する薬剤はあります。

昨年12月に発売されたばかりの、

放射性セシウム体内除去剤である
ラディオガルダーゼ(一般名:ヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)水和物)です。

高校の化学で習ったことを思い出す方も多いでしょう。

青色の色素でもあります。

イオン交換および結晶構造内への吸着の原理でセシウムと結合し、

腸管からの再吸収を妨げることによってセシウムを体外に排泄します。

そうした薬ですので、ラディオガルダーゼを服用した患者の排泄物には、

放射性物質(放射性セシウム)が多く含まれることになります。

製造元の日本メジフィジックスは、

本剤をドイツから緊急輸入し、福島に送ることになっています(2011/3/14時点の情報)。

酸化還元型のイオン交換能を利用し、

放牧飼育される家畜(牛など)の飼料に加えると、

乳や肉の汚染を抑えることができるので、

チェルノブイリ原発事故の後、土壌処理が困難な牧草地で家畜に投与されました。

この薬剤は、原発近くの人しか用いることはないでしょう。


【放射性ストロンチウム(89-Sr、90-Sr)】

ストロンチウムにも健康被害のリスクがあるとされていますが、

摂取の防御も排泄促進も難しいようです。

90-Srに関する情報はあまり得られませんでした。

89-Srは医薬品として存在し、骨転移による疼痛緩和に用いられますが、骨髄抑制の副作用があります。

放射性でないものは、骨粗鬆症薬として開発されています。


P.S

情報を知ると、心に大きなダメージを受けることがあります。

原発問題も知れば知るほど、怖くなる人が多いと思います。

情報発信しておいてこんなこと言うと怒られそうですが

必要以上の情報に振り回されないように注意しましょう。

難しいですよね・・・

今はただ、現場で作業されている方々の安全と成功を祈っています。
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Posted by 望月 伸洋 at 10:05Comments(0)健康