2010年10月20日

家族の介護をしている方へ

朝晩涼しくなってきましたねface02


さて、認知症などが理由で、介護を必要とする方の相談がよくあります。

「なんとか良くできないか」

「今より悪くしないために出来ることをしたい」など切実です。

もちろん、ご本人は来局できませんので、介護している方が代わりに相談にみえます。

話をしていて気付くことは、
介護している方の体調が非常に悪いことです。

中には、自分の体調が良くないことに気付いていない方もいらっしゃいます。


2000年に介護保険制度がスタートして、
介護される人への支援は整備されてきました。

その一方で、自宅で家族の介護をしている「家族介護者」への支援はまだ手薄で、
家族介護者の心身の健康状態にさまざまな課題があるという実態がわかってきました。


精神的ストレス…「介護生活の先が見えない」「誰からもねぎらってもらえない」などの
            不安や精神的疲労を感じている人が多い。

過労…自宅での介護は断続的に24時間続き、休みがないため、
      体の疲れが積み重なって過労になる傾向が見られる。

睡眠不足…夜間に体位交換やおむつ交換などで何度も起きなければならない人は、
         夜間でも血圧があまり低下しない傾向にある。
         疲れが抜けず自律神経も乱れる。

食生活の乱れ…買い物や調理、食事など自分のための時間がなかなか取れず、
           栄養バランスが偏りがちになる、家族介護者の食生活の傾向として、
           肉や魚介類を中心とした主菜や、
           ご飯やパンなどの主食は摂取量がやや多い一方で、
           野菜、海藻、豆類などの副菜は不足しがちである。


生活習慣が乱れれば、当然体調も乱れてきます。

介護の本当の大変さは、介護したことがある人にしかわかりません。

今一度、ご自身の身体の声を聞いてあげてはどうでしょう?

あなたは大丈夫ですか?


今の辛さを相談できる相手はいますか?
  

Posted by 望月 伸洋 at 10:04Comments(0)介護